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杉山 智之; 更田 豊志; 小澤 正明*; 永瀬 文久
Proceedings of 2004 International Meeting on LWR Fuel Performance, p.544 - 550, 2004/09
改良被覆管を備えた燃焼度約60GWd/tのPWR UO燃料を対象として2回の反応度事故模擬実験を行った。MDA被覆及び大粒径(約25m)ペレットを備えた燃料棒に対しピーク燃料エンタルピー条件435J/gで実施したOI-10実験では、約0.7%の被覆管周方向残留歪が生じた。一方、ZIRLO被覆及び従来ペレットの燃料棒に対して行ったOI-11実験では、燃料エンタルピーが500J/gに達した時点でペレット被覆管機械的相互作用(PCMI)による燃料破損が生じた。発熱部全長に及ぶ縦割れが被覆管に生じ、微粒子化した燃料ペレットが冷却水中に放出された。破損時の燃料エンタルピーは、当該燃焼度に対するPCMI破損しきい値209J/gを大きく上回っていた。本実験の結果は、従来のジルカロイ4と比較し、耐食性が向上した被覆管がPCMI破損に対してより大きな安全余裕を持つことを示した。
永瀬 文久; 更田 豊志
Proceedings of 2004 International Meeting on LWR Fuel Performance, p.500 - 506, 2004/09
原研は、さらなる燃焼度延伸がLOCA時の燃料挙動に及ぼす影響を評価するために必要なデータを取得することを目的に、系統的な研究計画を進めている。その計画の一環として、LOCA時に起こる全過程を模擬した総合的な試験を、PWRにおいて3944GWd/tまで照射したジルカロイ-4被覆管に対して実施した。30%ECRまで酸化した被覆管は、急冷時に破断した。この破断は、同等の水素濃度を有する未照射被覆管の破断クライテリア(約25%ECR)に合致する。約16及び18%ECRまで酸化した2本の被覆管は急冷時に破断しなかったことから、調べた燃焼度範囲では、照射によって著しく破断限界が低下することはないと考えられる。本報告では、酸化速度や破裂挙動も含め、試験の結果を報告する。
小澤 隆之; 安部 智之; 生澤 佳久; 前田 宏治
2004 International Meeting on LWR Fuel Performance, 8 Pages, 2004/00
サイクル機構では「ふげん」において合計772体のMOX燃料集合体を健全に照射してきた。JNCにおけるMOX燃料製造では、マイクロ加熱脱硝法によるMOX粉末とUO粉末をボールミルを用いて混合しているが、そのプルトニウム均一性は優れており、殆どのプルトニウムはMOXマトリックス中に固溶体を形成した状態で存在している。ATR-MOX燃料集合体の構造は軽水炉(BWR)燃料と似ており、両者の照射挙動についても同様のことが考えられる。ここでは、高燃焼度ATR-MOX燃料の照射挙動について報告し、軽水炉におけるMOX燃料利用に資する。